きれいな字を書きたいと思ってお稽古すれば,えんぴつでも筆でもどちらで練習しても効果はあります。えんぴつが水平の動きであるとするならば,筆は上下の動きのあるのが,特長です。
当教室では,毎月月末のお稽古日に硬筆練習をしています。
「えんぴつで書くとかんたん!」
お手本をよく見て,みんながんばっています。
字に興味を持ち始めるころからだと思います。「書き順がばらばら」「えんぴつの持ち方悪くて」なんて心配する声も聞かれますが,子どもの書く姿に驚き,いっぱいほめてあげてください。お父さん,お母さんの愛情とほめ言葉が,一番大切です。
指の発達が十分でない幼い子は筆圧もあまりなく,ぶるぶるふるえた線で書くことがあります。頭でわかっていても,脳からの指令が指までうまく伝わらず,ちょっと違う字になってしまうこともあります。それでいいのです。時には,親も一緒にえんぴつを握ると,お子さんは喜んで字を練習しますよ。
悪い持ち方のほとんどが、親ゆびの位置が悪く、えんぴつを握ってしまっています。指の運動機能を十分生かせるのが良い持ち方です。おはしの持ち方で2本のえんぴつを持ってから下のえんぴつを抜くと正しい持ち方ができます。
正しい持ち方は、長時間書いていても疲れにくく、見た目にもきれいです。
また、書いているときの姿勢も大切です。上体の保ち方、体と机との間、腰のかけ方、足の構え方、左手の置き方などに気をつけましょう。
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